災害ボランティアに初めて参加しようとしている方へ。
災害ボランティア。
行ったことない方もたくさんいると思います。
私たちも、2015年9月に発生した鬼怒川決壊で、常総市へ行ったのが初めてでした。
幸い私たちには、東日本大震災の被災地域で災害ボランティア活動をバリバリやっていた友人がいました。
その紹介で常総市で活動しているボランティアチームに加えてもらうことができたんです。
けど、何を持って行けばいいんだろう?
どこで買えばいいんだろう?
自分にできるんだろうか?
不安はたくさんありましたが、とりあえず教えてもらった持ち物リストを見ながら、一から装備を揃えました。
どんなものがいいのかわからなくて、かなりパソコンとにらめっこしました。
わからないなりに何とかアタリを付けて、一通り買ったのでそれなりにお金もかかりました。
実際に現場で使ってみて、コレいいじゃん!てものもあったし、ちっ失敗した・・・ってものもありました。
でも。
この装備があったからこそ、床下に潜って泥出しができました。
何が落ちているかわからないようなドロドロのお庭で、泥掻きができました。
実際に作業してみて、驚きました。
何だこりゃ!!って。
ホントにドロドロだし泥は重いし、床下に潜れば中腰や腹這いでの作業でアザだらけになることもある。
肩はこるし腰も痛くなるし、全身筋肉痛にもなる。
初めての体験でした。ビックリしたし、キツかった。
と同時に、お住まいのおじいちゃんおばあちゃんにこんなキツイことさせらんないじゃん!って思いました。
ボランティアに行きたいけど、わからないことだらけで二の足を踏んでいる人はたくさんいると思います。
私たちもそうでした。
全く知らないことをやるのは、誰でも面倒だし、ある意味コワイ。
けど、その未知の世界を自分の経験に変えるのは、知識と、準備と、少しの勇気だと思います。
このページは、ボランティア初心者だった元気配信実行委員会の、最初の準備の記録です。
慣れてきたらもっと違う視点になるかもしれないけど、初心者はこれで十分だと思います。
この記録が、これから初めてボランティアに行こうとしている方の、知識の一つとなりますように。
被災地域に力を貸してくれる方が、一人でも増えますように。
1.はじめに。
2.持ち物リスト
ボランティア活動と一口に言っても、担当する作業内容等により必要な装備がだいぶ変わります。
各装備は「作業に必要な持ち物」ではなく「身を守るために必要な持ち物」、「安全に作業するための装備」でもあります。
毎回すべてを使うわけではありません。
また、装備に適した作業を振り分けてもらえばいいので、すべてが揃っていないと参加できないということもありません。
ですが、下記の装備を全部用意していれば、どんな作業でも担当できるのでかなりお役に立てます。
1.ボランティア保険証明書(予め各自で天災タイプに加入しておくこと。4月1日~3月31日で年度が切り替わる)
2.健康保険証(コピーでも可)
3.ヘルメット
4.ヘッドライト
5.ゴーグル
6.防塵マスク
7.作業着(長袖長ズボン、汚れてもよいもの)
8.ヤッケ(泥汚れに強い服、防水のもの。レインウェア)
9.皮手袋
10.ゴム手袋(耐油性)
11.安全長靴(裏にセーフティーインソールが入っていて、くぎなどを踏んでも踏み抜かないもの)
12.タオル(2枚はあった方がよい)
13.救急セット,常備薬
この他に
・予備電池。防塵マスク、可能なら手袋類も予備があると良い。
・もしあれば、サブでハンドライト
・貴重品を持ち歩くためのウェストポーチやリュックサックのようなもの
・帰り用の着替え
・ゴミ袋(汚れた長靴等を入れるため、大きめのものがよい)
・昼食
・飲み物(気候にもよるが、最低1リットル程度)
・帽子(ヘルメット不要な、例えば庭などでの屋外作業で日射病を防ぐ)
は、各自で必要に応じて用意します。
・泥だらけになる可能性が高いので、衣類は汚れてもよいものを着用。
・夕方は気温が下がることも。作業用ヤッケとは別にウィンドブレーカーなどがあると便利。
・持ち物には極力名前を。
・飲み物は、水&スポーツドリンク。水があると目などに泥が入ったときにすぐ洗える。スポーツドリンクは熱中症予防。
・ウェットティッシュ
が望ましいです。
救急セットの内容ですが、私は消毒用アルコール綿、極薄ビニール手袋(処置用)、消毒薬、絆創膏、滅菌ガーゼ、テーピング、ハサミ、鎮痛薬、胃薬、です。
その他、常備薬があれば持参。
3.買ってみたもの
今回のボランティア用に購入したものは下記のとおりです。
全てネットで買いましたが、もっと安くてイイ物はたくさんあるでしょう。あくまでもご参考までに。
※価格は購入当時のものです。
<< ヘルメット >>
●LEDヘッドライト付ヘルメット【災害時の備えに】 白 HRH02-W HIヒロセオリジナル
アマゾンで1,969円
ヘッドライトを持っていない人はヘッドライトがセットなので便利(電池別売り、単4電池3本必要)
顎ヒモはゴムで快適。長さ調節可。ゴム製のアゴ受けを直接アゴに引っ掛けるタイプなので
頭にしっかり固定するという部分では少し不安あり。
衝撃緩衝材(発泡スチロール)はついていないけど、床下に潜る分には問題なし。
●男前モノタロウ アメリカンタイプヘルメット
モノタロウで1,390円
衝撃緩衝材付きで価格が安め。色も豊富。
顎ヒモはちょっと固めだが長さ調節ができ、ワンタッチで着脱できるので便利。
<< インソール >>
●踏み抜き防止対策インソール ステンレス鋼板タイプ ACTIKA(アクティカ)
アマゾンで998円
2cm単位でサイズ展開。たとえば27~28cmLLだと、裏面に0.5cmごとに目盛りが書いてあり、ハサミで簡単に切れるのでサイズ調整しやすい。まだ釘とか踏んじゃったことがないので、強度は不明。
<< 安全長靴 >>
●[ミドリ安全] 作業靴 長靴 MPB7700N
アマゾンで2,845円
安価なわりに厚手のしっかりした造り。靴底は分厚いゴム、つま先には芯が入っていて安全性が高い。が、重い。
履き口に少しカバーがありヒモで締められるが、すぐに緩んでしまうので、このヒモによる防水効果は全く期待できない。
サイズ感は表示cmより少し大きめ、筒も太めだと思う。足が細めの人や女性は同シリーズの細身タイプの方がよい。
<< 革手袋 >>
●TRUSCO 革手袋普及タイプ トラスコ中山(TRUSCO)
アマゾンで336円
コレ、ちょっと失敗したかなと思ってます(>_<)
実際にはまだ使っていないのですが、かなり厚手でゴワゴワして手にフィットしないため、細かい作業には向かないかも。水で洗っても固くならないのと、安価なところは良い。
<< ゴム手袋 >>
●ショーワグローブ No.750ニトローブ
アマゾンで540円
モノタロウで369円
個人的には、これヒットです♪
ほどよい厚みで、手指を動かしやすいのに安心感がある。防水もバッチリ。
耐油性とのことだが、その場面に遭遇していないので効能は不明。
洗うときに裏返すのが大変な手袋もあるが、これは簡単に裏返せる。それほど柔らかく、手袋同士の表面がベタベタくっつかないのがナイス。
泥水が多い場所でほふく前進などをする際は、もう少し腕部分が長いロングタイプの方がよい。
<< ゴーグル >>
●モノタロウ 安全メガネ
モノタロウで539円
メガネの上からもかけられるタイプなので少し大きめ。軽い。
曇り止め&硬化処理タイプを購入したが、確かに曇りにくいと思う。効果が長持ちするかは不明。
ただしあくまでもメガネなので、ゴーグルタイプに比べ密閉性は低い。
細かい塵や火山灰などには対応できないが、泥はね防止目的なら全く問題なし。
<< ヤッケ(レインウェア) >>
●モノタロウ レインスーツ
モノタロウで1,580円(上下セット)
上下別で脱ぎ着しやすい。表面の防水性は新しいこともあって良好。袖口、ウエストのゴムが少々緩め。Lにしてしまったからか?透湿性はないので真夏は厳しいかも。上着は裏地メッシュ、ズボンは裏地なし。
コンクリ上をガシガシほふく前進していたら、膝部分が見事にスパっと切れてしまった。生地そのものの強度はそれほど強くないと思われる。
●レイントラックパンツ
モノタロウで1,490円
生地がかなりしっかりしている。裏地メッシュ。裾を絞ってとめられるれるようにマジックテープがついている。
これは期待できそう!
<< マスク >>
●使い捨て防塵マスク トーヨーセフティーNo.1700
アマゾンで5枚入り972円
モノタロウで5枚入り559円
後ろ頭と首後ろにゴムをかけるタイプ。防塵、防臭機能は問題なし。
立体タイプで息苦しさはなく、鼻のラインに沿うように形を少々調節できる。
4.参考サイト
参考になるサイトはたくさんたくさんあると思うのですが、
ボランティアの募集状況は被災した自治体の社会福祉協議会、災害ボランティアセンターの
ホームページを確認するのが確実だと思います。